「3R・低炭素社会検定」を取材しました。

3R・低炭素社会検定実行委員会「3・低炭素社会検定」

取材の印象
 2020年度は残念ながら中止になりましたが、2007年度から実施されている検定です。検定公式テキストは環境問題の全体を俯瞰して学ぶのに適した書籍です。毎年検定は11月に行われ、10月には全国各地で講習会も開催されます。学んだ成果を試す機会としてご活用ください。

《取材日》    201938
《主催団体》3R・低炭素社会検定実行委員会(取材時)
2019年度以降は一般社団法人持続可能環境センター、京都市下京区 https://www.3r-teitanso.jp/
《事業名》    R・低炭素社会検定
《受講者数(直近)》 2017年度 200人程度(2020年度は中止)
《実施講座数》 2017年度 全国10会場以上
《事業目的》 【3R】家庭や職場でのごみ削減・処理の知恵や技術・制度など【低炭素社会】世界における温暖化の実態や家庭・職場・社会 における省エネ・創エネ取り組みなど、確かな知識を持ったリーダーを育てるための検定

《主な対象 及び 概要》
3R・低炭素社会検定という名称の通り、3R部門と低炭素社会部門を設け、テキスト・過去問題集・講習会による学びを通して、検定試験による効果測定を行っている。

合格者にはリーダー、高得点者にはリーダー・ゴールドの称号を付与し、文字通り、各地での「リーダー」としての役割を期待するとともに、定期的なニュースレターの発行・合格者ミーティング等の開催により、合格者の継続的な知識涵養へのサポートを行っている。

対象は、3Rや低炭素社会をはじめとする環境分野に興味や問題意識を持っている方、あるいは業務や職務上関わりを持つ方を想定しているが、特段の制限は設けてはいない。

応募者数は、初回(2007年)に1000人以上であったが、年々減少している。原因としては、広報力不足および受験のメリットの不明確さにあると考えられる。特に、潜在的に需要があると考えられる企業等への広報が充分ではない。

「検定合格はゴールではなくスタート」というスローガンをモットーに実施。検定受検によって、この分野の基礎的・体系的知識を得たあとは、日々変化する情勢に対してアンテナを張り、継続して知見を得ていただき、自らの活動に活かして欲しい。また、自らの活動や思いなどを他の合格者の方と共有するなどネットワークの一員として組織にも関わって欲しい。

毎年、合格者ミーティングを実施している。ただ、検定→合格→アクションという流れには必ずしもなっていない。

現在の運営は実行委員会形式で、組織全体の運営は実行委員会と事務局が努め、テキストや検定問題等の作成はそれぞれの分野の専門家による部会を設けている。検定試験の実施は、検定事務センターを設置し、全国の受講・受験の取りまとめを行い、各地域での広報・会場運営は、地域パートナーが担っている。 ※2019年度より、実行委員会を発展的解消し、一般社団法人へと移行する。

《成果》

・自発性が生まれている
調査プログラムなどの実施により、地域で活動する人も生まれている。

・体系的な学びはありますか。
講座は、知見の体系化がなされており、情報をもとに思考・判断し、行動できる人材育成を念頭に構成されている

・受講者の活動の継続性はどうでしょうか。
団体受験を実施した団体・企業では、自らが環境出前講座の講師として活躍。この分野に関する一定レベルの知見を備えた集団として、地域に貢献している。