プラごみ輸出は大昔から行われていたわけではない
プラスチックは私たちの暮らしを便利で豊かなものにしてくれました。でも、プラスチックごみの排出量をみると、1980年頃、現在の4分の1程度でした。1980年から2000年までの20年間に排出量は3倍に増えました。少し遅れて、2000年頃からプラごみの海外輸出量も急増しました。
プラごみの海外輸出が急増し、また2017年から急落していますが、背景に何があったのでしょうか。2つ目のグラフを見てもらうと、リサイクルの急激な進展があり、また、輸出プラスチックの最大の受け入れ先だった中国政府の輸入禁止処置が、グラフの折れ線の急な上下に反映していることがわかります。
決してリサイクルが良くないわけではありません。国内需要や再生能力以上に消費が増えたこと、廃プラを買ってくれる国があることに頼り切った仕組みになっていたことが大きな問題だったと思います。