ハイムーン漫画から学ぶ環境問題7「どうなる、雑プラの流れ」

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【ハイムーン先生の環境漫画の説明】

 2017月、中国政府は2017年末をもって外国からの廃プラ、廃家電、古紙などの固形廃棄物の輸入を原則禁止すると宣言しました。日本はそれまで毎年100万トン以上の廃プラを海外に「輸出」していて、その大部分が中国向けでした。中国が引き受けてくれなくなった分、別の受け入れ国を探すか、プラスチックとの付き合い方を変えるか、私たちの社会のあり方が問われました。

【グラフの説明と背景情報】

 中国の廃プラ等の輸入規制強化により、2018年に入り日本のリサイクル市場が混乱しました。一部報道の中に「中国の突然の輸入規制」と表現したものもありましたが、中国の環境規制や海外からの廃棄物輸入規制は、今世紀に入ってから連綿と強化されていました。今回の原則禁止にしても、半年近く前に「予告」していました。

 廃棄物処理業者やリサイクル業者は大変な思いをされたことでしょう。輸出先を変え、今もプラごみ輸出は続いています。ただ、ここで注意が必要です。プラごみ輸出をしているのは日本だけでなく、他の先進国も中国から東南アジア諸国に輸出先をシフトしました。マレーシアやタイなど中国ほどの大きな市場のない国がいつまで大量のプラごみを引き受けてくれるでしょうか。

 グラフは、2015年以降の日本から海外へのプラごみ輸出量を表しています。黄色は中国(斜線はそのうちのペットボトル)、青色は中国以外の国への輸出量(同様に斜線はペットボトルです)を表しています。2018年に黄色と青色が逆転することに気づかれると思います。また2017年から2018年にかけて40万トン減っています。この急激な輸出量の低下から国内の混乱がわかります。

 表は2017年と2018年の輸出先の変化です。この輸出先の国々ですが、海洋プラスチック問題と関わりの深い国もあります。

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データの出典他

財務省貿易統計 普通貿易統計 品別国別表の9桁の品番のうち上4桁が3915のものが「プラスチックくず」です。この中には工場で排出された材質の明らかな「きれいなプラごみ」もあります。そういた素性のはっきりしたプラごみは、先進国の工業原料として引き取られているようです。ただし、このような「きれいなプラごみ」ばかりでないことは、ごみ減が2019年度に上映会を実施した映画「プラスチック・チャイナ」でも明らかです。