【ハイムーン先生の環境漫画の説明】
「元栓を閉めた方が早道なんじゃない」と対をなす漫画です。「アルミ缶はリサイクルの優等生」「ペットボトルもリサイクルできる」「トレーも、牛乳パックも、スチール缶も…」と次々とリサイクルできるからと使い捨て製品が市場に出回りました。結果的には大リサイクル社会が形成されだけで、資源の浪費に歯止めがかかりません。リサイクルだけでは廃棄物問題の根本的な解決にはならないことを示した漫画です。
図はクリックすると拡大します。
【グラフの説明と背景情報】
このグラフは、2002年頃ごみ減事務局の堀が作ったものです。長く活動していると、昔作ったグラフの情報が価値を持ち出します。このグラフから、1970年以降、飲料容器の主役がスチール缶からアルミ缶に、そしてペットボトルへと交替していく状況がわかります(グラフではペットボトルは500ml以下の小型ボトルのみ対象にしています)。
主役が交替しているだけでなく、リサイクルの対象品目が増え、全体の量が増えています。グラフには表示されていませんが、ガラスびんも1990年代まで繰り返し使うリユースびん(リターナブルびん)が大半を占めていましたが、1990年代後半から一回しか使わないワンウェイボトルが多く出回るようになりました。
一方、リサイクルは盛んになりました。しかし、上の漫画「大リサイクル社会」のように、リサイクルに追われている様子がグラフから伝わってきます。「大リサイクル社会」の実現によって、ごみ問題、環境問題は解決・改善に向かうことができたのでしょうか。