PETボトルの消費は意外に大きいの図

グラフは2020年度に日本国内から発生したプラスチックごみの内訳を示しています。
2020年度プラごみの内訳」で示したグラフに、同じ年度のPET樹脂の需要量(生産等に必要な量)を重ねてみました。

PET樹脂の90%近くが清涼飲料の容器として使われています。廃プラ全体から見れば、PET樹脂の需要量は8%弱を占めるにすぎませんが、他の用途をみると、例えば73万トンを占める「家庭用品等」は、衣類や家具、おもちゃなど種々雑多な製品の合計で、材質はプラスチックとはいっても、複合材を含めて様々な材質が使われています。

その中で、単一の材質で、ほぼ単一の用途(飲料容器)に使われるPET樹脂は、削減効果の大きさが期待できます。仮にPETボトルを2割削減できれば、プラごみ全体の1.5%減らすことができるのです。

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データ出典
一般社団法人プラスチック循環利用協会プラスチックリサイクルの基礎知識2019
p5 廃プラ総排出量(850万トン)の内訳より
https://www.pwmi.or.jp/pdf/panf1.pdf 2023年4月12日確認
作図 堀 孝弘(京都市ごみ減量推進会議)
ボトル用PET樹脂需要量については、PETボトルリサイクル推進協議会資料より
https://www.petbottle-rec.gr.jp/data/demand_trend.html  2023年4月12日確認