プラスチックの生産量(国内と世界)

プラスチックの増え方

プラスチックは第二次世界大戦後、世界に広まり、人々の暮らしを劇的に豊かにしてくれました。安く、大量に、どのような形・色にも成形でき、腐らず、水にも強いというとてもすぐれた性質をもっています。

ところが、一旦環境中に放出されると、自然界で容易に分解せず、いつまでも残り続け、景観・美観を損なうだけでなく、生き物たちの暮らしにもたいへんな影響を与えるというやっかいなしろものになってしまいます。
使う量が少ない時代は、ごみとして出る量も少なく大きな問題になりませんでしたが、量が増えるほどに、プラスチックごみも増え、世界の各地で大きな問題を引き起こしています。日本国内での生産量は、1960年は約55万トンでした。これが10年後の1970年は約513万トンに、1980年は752万トン、1990年1,263万トンと30年間で23倍に増えました、その後、2000年に1,445万トンでピークを迎え、2009年以降、1,000万トンから1,100万トン前後で推移しています。

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出典:日本プラスチック工業連盟
直接の引用資料は、塩ビ工業・環境協会 https://www.vec.gr.jp/statistics/statistics_4.html 2023.4.12確認
作図 堀 孝弘(京都市ごみ減量推進会議)

もうひとつのグラフは、OECDの資料からコピーした図をもとに、小学生向け環境学習資料として使っているものです。2020年に10歳前後の人からみて、お父さんやお母さん、おじいさん・おばあさんが生まれた頃はどうだったか、さらには自分が生まれてからだけでも、世界ではプラスチックが増え続けていることを知ってもらうために作った資料です。