【ハイムーン先生の環境漫画の説明】
プラスチックごみによる海洋汚染の深刻さが大きく注目されるようになったのは、2016年1月スイス国内で開催されたダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)からでした。この時、いくつかの衝撃的な報告があり、その一つに「2050年には海の魚の重量より、海水中のプラスチックの方が大きくなる」というものがありました。
ただし、プラスチックごみによる海洋汚染と生態系への悪影響は、ハイムーン氏をはじめ多くの人がダボス会議よりずっと以前から警鐘を鳴らしていました。ハイムーン氏がこの絵を描かれたのはおよそ20年前。その当時、今ほど海洋プラスチック問題が深刻になり、大きな注目を集めるとは思っていなかったと述懐されています。プラスチックには簡単に分解しない、腐らないという特徴があります。メリットのはずのこの特徴は、環境中に排出された後も、いつまでも残り続けるというデメリットにもなります。